リテンションオファー
リテンションオファーを利用すると、アプリを定期購入しているユーザーが定期購入のキャンセルを検討している場合に、割引を提供できます。キャンセルの手続きを開始したユーザーには、キャンセルを検討する原因となった理由をたずねる画面が表示されます。選択肢は、価格が高すぎる、コンテンツやサービスに不満がある、デバイスに不満がある、その他、不回答、の5つです。キャンセルの理由にかかわらず、対象となるユーザーに指定した期間分の割引価格を提供できます。ユーザーがオファーを受け入れると、次回の更新からオファーで指定されている期間が終了するまで、割引価格が適用されます。
リテンションオファーは現在、AmazonのECサイト経由でのみユーザーに提供されます。アプリやアプリ内課金(IAP)アイテムの値下げを設定する方法については、値下げを参照してください。
リテンションオファーの概要については、ビデオチュートリアルを参照してください。
適用対象となるユーザー
ユーザーがキャンセルの理由として何を選択しても、リテンションオファーが表示されます。開発者は、開発者コンソールでリテンションオファーを構成し、提供する割引の金額と期間を選択できます。

開発者コンソールでオファーを構成した後、以下の基準を満たしたユーザーがオファーの対象となります。
- アクティブな正規価格の定期購入型アイテムを利用している(無料体験やその他のオファーは対象外)
- 過去12か月以内にリテンションオファーの恩恵を受けていない(定期購入型アイテムごとに12か月間で1つのリテンションオファーしか利用できません)
リテンションオファーの作成
リテンションオファーは開発者向けプロモーションコンソールで設定します。開発者向けプロモーションコンソールにアクセスするには、開発者コンソールのダッシュボードで、[アプリ&サービス] > [プロモーション] の順にクリックします。リテンションオファーを作成するには、[リテンションオファー] をクリックします。
![クリック可能な [リテンションオファー] ボタン。](https://m.media-amazon.com/images/G/01/mobile-apps/dex/promo-console/create-retention-offer-u_ja_JP.png)
リテンションオファーの作成ワークフローには、 [キャンペーンを定義]、[割引を定義]、[割引を確認] の3つの手順があります。作成プロセスはいつでもキャンセルできます。
手順1: キャンペーンを定義する
[リテンションオファー] をクリックすると、次の画像のように [キャンペーンを定義] 画面が表示されます。
![[キャンペーンを定義] 画面。[キャンペーン名]、[アプリの選択]、[定期購入型アイテムの選択]、[価格帯を選択]、[期間を選択]、[Amazonマーケットプレイスを選択]、[開始日の設定]、[終了日の設定] の各フィールドがあります。](https://m.media-amazon.com/images/G/01/mobile-apps/dex/promo-console/retention-offer-define-campaign-u_ja_JP.png)
キャンペーンを作成するには、次の手順に従います。
- キャンペーン名を入力します。
- ドロップダウンメニューを使用して、ターゲットアプリを選択します。
- このオファーを有効にする定期購入型アイテムを選択します。リテンションオファーは、まだ有効なリテンションオファーを提供していない定期購入型アイテムにのみ設定できます。
重要: リテンションオファーを作成して公開する前に、定期購入型アイテムを申請し、アプリを再申請してください。
- このオファーを適用する定期購入型アイテムの価格帯または期間単位を選択します。定期購入型アイテムに価格帯がある場合は、まず価格帯を選択し、次に期間単位を選択する必要があります。
- (任意)このキャンペーンにほかの定期購入型アイテムを追加します。
- このオファーを利用可能にするマーケットプレイスを1つ以上選択します。このドロップダウンは、アプリを選択するまでアクティブになりません。
- このオファーの開始日と終了日を選択します。日付はUTCです。
- すべてのフィールドに入力すると、[次へ] ボタンがアクティブになります。[次へ] をクリックします。
手順2: 割引を定義する
[割引を定義] 画面では、前の手順で選択した定期購入型アイテムごとに希望販売価格の割引率と期間を入力します。
![[割引を定義] 画面。[最も近い「9」に丸める]、[割引率(%)を設定]、[期間] の各フィールドがあります。利用可能なマーケットプレイスごとに調整後の希望販売価格を設定できるセクションがあります。](https://m.media-amazon.com/images/G/01/mobile-apps/dex/promo-console/retention-offer-define-discount-u_ja_JP.png)
割引を設定するには、次の手順に従います。
- [最も近い「9」に丸める] を設定します。
- 計算された希望販売価格を調整して9で終わる最も近い値に丸める場合は、このチェックボックスをオンにします。
- たとえば、定期購入型アイテムの元の希望販売価格が5.00 USDのとき、割引率を50%とすると、9に丸めない場合の調整後の希望販売価格は2.50 USDになります。9で終わる最も近い値に丸める場合、調整後の希望販売価格は2.49 USDになります。
- 割引額を設定します。
- リテンションオファーでは、割引は元の希望販売価格に対するパーセンテージとして定義されます。
- パーセンテージは整数にする必要があり、小数は使用できません。
- このフィールドで有効な値は1~100です。
- 割引は、選択したすべてのマーケットプレイスで自動的に適用されますが、手順4で説明するように手動でオーバーライドすることもできます。
-
マーケットプレイスごとに最低価格が設定されています。[最低価格] にカーソルを合わせると、最低価格を確認できます。マーケットプレイスの最低価格より低い価格に設定することはできません。
- 割引期間を設定します。
- 前の画面で、定期購入型アイテムの割引の期間単位を選択しました。この画面では割引の期間を選択します。たとえば、期間単位として月を選択した場合、ここでは割引を適用する月数を選択します。
- 期間は整数にする必要があり、小数は使用できません。
-
期間は、該当する期間単位の上限値よりも短くする必要があります。
- (任意)マーケットプレイスごとの価格を確認してオーバーライドできます。価格を確認するには、[異なるマーケットプレイスの元の販売価格と割引された販売価格を表示] をクリックします。調整後の希望販売価格をオーバーライドするには、特定のマーケットプレイスの [調整後の定価] フィールドをクリックし、別の価格を入力します。
- すべてのフィールドに入力すると、[次へ] ボタンがアクティブになります。[次へ] をクリックします。
手順3: 割引を確認する
[割引を確認] 画面では、前の画面で選択した設定を確認できます。変更を加える場合は、更新する情報の横にある [編集] をクリックします。確認が完了して申請する準備ができたら、[申請] をクリックします。キャンペーンが作成され、開発者向けプロモーションコンソールに戻ります。
![[割引を確認] 画面。オファーの詳細が表示されます。各フィールドの横には [編集] が表示されます。そのほかに [キャンセル]、[戻る]、[申請] のオプションがあります。](https://m.media-amazon.com/images/G/01/mobile-apps/dex/promo-console/retention-offer-confirm-discount_ja_JP.png)
リテンションオファーの管理
リテンションオファーが作成されると、開発者向けプロモーションコンソールのキャンペーンリストに追加されます。キャンペーンリストでは、オファーの現在のステータスを確認できます。リテンションオファーのステータスには、[スケジュール済み]、[実施中]、[終了] があります。
スケジュール済み - このオファーはまだ有効ではありません。このオファーは表示または削除できます。
実施中 - このオファーは現在アクティブです。このオファーは表示または終了できます。
終了 - このオファーは終了しました。このオファーは表示できます。
リテンションオファーの表示
リテンションオファーキャンペーンを作成すると、割引率、調整後の希望販売価格、販売ユニット数などのオファーの詳細を開発者向けプロモーションコンソールに表示できます。
既存のリテンションオファーキャンペーンの詳細を表示するには、次の手順に従います。
- 開発者向けプロモーションコンソールに移動します。
- キャンペーンリストでリテンションオファーを見つけ、目のアイコンをクリックして詳細を表示します。
![[リテンションオファー] タブが選択された開発者向けプロモーションコンソール。複数のリテンションオファーキャンペーンが表示されています。[スケジュール済み] と [実施中] のキャンペーンには、詳細を表示する目のアイコンと、そのキャンペーンを削除するゴミ箱のアイコンが表示されます。](https://m.media-amazon.com/images/G/01/mobile-apps/dex/promo-console/retention-offer-campaign-list-view-u_ja_JP.png)
リテンションオファーの削除または終了
ステータスが [スケジュール済み] のリテンションオファーは、まだアクティブではないため、削除することができます。リテンションオファーを削除するには、キャンペーンリストでオファーを見つけ、ごみ箱のアイコンをクリックします。リテンションオファーを削除すると、開発者向けプロモーションコンソールにはオファーの詳細が表示されなくなり、オファーは公開されません。
ステータスが [実行中] のリテンションオファーは、予定の終了日時まで待たずに、すぐに終了することができます。リテンションオファーをすぐに終了するには、キャンペーンリストでオファーを見つけ、ごみ箱のアイコンをクリックします。
リテンションオファーに関するよくある質問(FAQ)
リテンションオファーに関するよくある質問を以下に示します。
- Q: リテンションオファーの有効性を判断するにはどうすればよいですか?
- 開発者コンソールには、CSV形式でダウンロードできる月ごとのリテンションオファーレポートが用意されています。レポートは利用可能な最新のデータで毎日更新されます。レポートにアクセスするには、リテンションオファーレポートの手順に従います。リテンションオファーレポートには、リテンションオファーで更新された定期購入型アイテムと期限切れになった定期購入型アイテムに関する日時集計データが含まれています。
- Q: ユーザーに現在リテンションオファーが適用されているかどうかを確認するにはどうすればよいですか?
- レシート検証サービス(RVS)から返されるレシートには、プロモーションの詳細が含まれています。ユーザーがリテンションオファー割引を使用して定期購入型アイテムを更新した場合、JSONレスポンスには、
promotionTypeフィールドの値としてRetention Offerが、promotionStatusフィールドの値としてInProgressが設定されます。詳細については、RVSのプロモーションを参照してください。
Last updated: 2024年11月13日

