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参照ビデオスキルの概要と要件

参照ビデオスキルの概要と要件

Alexaビデオマルチモーダル参照ソフトウェアは、Echo Showデバイス用のAlexaビデオスキルを開発するためのモジュール型プロジェクトです。ビデオスキルとは、映画、テレビ、シリーズ物のコンテンツを再生できるAlexaのスキルです。マルチモーダルは、音声と画面ベースの両方のエクスペリエンスを提供するEcho Showデバイスを表す用語です。Echo Showデバイス用のAlexaビデオスキルの開発を始めるうえで、最も簡単な方法は参照プロジェクトをセットアップする方法です。このセクションのガイドに従って、参照ビデオスキルをインストール、ビルド、デプロイし、スキルのしくみについて理解してください。これにより、参照ソフトウェアをベースとして独自のプロジェクトを作成できるようになります。

Alexaビデオマルチモーダルリファレンスソフトウェア

ビデオスキルの主なコンポーネントには、Lambda関数、ウェブプレーヤー、スキルマニフェストがあります。ほかのAlexaスキルと同様に、Lambda関数はスキルのバックエンドとして機能します。ウェブプレーヤーは、スキルのフロントエンドとして機能し、Echo Showデバイス上で動作します。ビデオをレンダリングできるほか、再生ボタンや一時停止ボタンなどのUIコントロールも備えています。ビデオスキルマニフェストは、ほかのAlexaスキルと同様、スキルが記述されたJSONファイルです。

このプロジェクトには、ウェブプレーヤー、Lambda関数のほか、Alexa Video Infrastructure CLIツールも含まれています。

CLIツールは、この参照プロジェクトのウェブプレーヤーとLambda関数を使用して、ビデオスキルの作成と更新のプロセスを自動化します。CLIツールを使用せずに、独自のウェブプレーヤーとLambda関数をビルドおよび管理することもできますが、完全に機能するビデオスキルをすばやく作成したいユーザーには、このプロセスを強くお勧めします。

コマンドラインインターフェース(CLI)ツール

参照ビデオスキルは、さまざまなコンポーネントで構成されたオープンソースプロジェクトです。最も重要な点は、macOSのターミナルまたはWindowsのPowerShellで動作するコマンドラインインターフェース(CLI)ツールが含まれていることです。CLIツールは、AWS CloudFormationを使用してAWSリソースのコレクションをプロビジョニングします。これにより、これらのリソースの管理に費やす時間を削減して、ビデオスキルの開発に注力することができます。参照ビデオスキルの使用を開始するには、新しいビデオスキルをセットアップするためのAmazon開発者アカウント(AWS、Alexa、Login with Amazonの各サービス)を手動で準備し、CLIツールを使用して、設定に関連するデータのインスタンスを入力する必要があります。

CLIツールを使用することで、参照ビデオスキルのインストール、ビルド、デプロイのプロセスのほとんどが自動化されるため、リソースやサービスのセットアップについて気にする必要はありません。ただし、ここでは用語集を参照して、用語を再確認することをお勧めします。

要件

先に進む前に、コンピューター環境に以下がインストールされていることを確認してください。

  • Node.js 10.x注: 現在サポートされているのはこのバージョンのみです。次のコマンドを使用して、インストールされているバージョンを確認してください。
    node --version
  • npm(Node.jsに組み込み)注: 現在、Node.jsは、5.6.0から6.11.3までのすべてのnpmバージョンをサポートしています。npm --versionを使用して、npmのバージョンを確認してください。必要に応じて、npm install -g npm@versionを使用してnpmをダウングレードしてください。
  • Python 2.7以降(一部のインストールパッケージで必要)
  • Firefox注: ビデオスキルのデプロイ時に、Firefoxが必要となります。同ブラウザを開く必要はありませんが、自動生成された単体テストをビデオスキルのウェブプレーヤーで実施するために必要です。
  • PowerShell(Windows)またはターミナル(macOS)

また、以下を利用できる必要があります。

その他の依存関係

ここに記載されている構成と、使用しているコンピューター環境を比較してください。

Windowsユーザー: 昇格(管理者として実行)したPowerShellまたはCMD.exeで、Microsoftのwindows-build-toolsを使用して必要なすべてのツールと構成をインストールする必要があります。次のコマンドを使用してください。

npm install --global --production windows-build-tools

macOSユーザー: 必要に応じて、ターミナルでxcode-select --installを実行して、XcodeとXcode Command Line Toolsをインストールします。

CloudFormationスタックの構造

CLIツールは、Artifact CloudFormationスタックとLambda CloudFormationスタックの2つのスタックを構築します。

参照ビデオスキルのコンポーネントと使用されるサービス
Artifact CloudFormationスタック

このスタックには、以下をホストするS3バケットが含まれています。

  • ビルドされたLambda関数(zipファイル)
  • サンプルビデオコンテンツ
  • ビルドされたウェブプレーヤー(ウェブサイト)

AWS LambdaをLambda CloudFormationスタックの一部としてプロビジョニングする場合、そのソースコードはS3バケットにあるLambda関数のzipファイルから生成されます。

Lambda CloudFormationスタック

このスタックでは、AWS Lambda、アカウントリンクに使用されるAWS Cognitoリソース、nextToken格納用のDynamoDBテーブルが作成されます。nextTokenはビデオの進行状況の追跡やページ分割に使用されるもので、「続きを見る」機能をサポートします。また、スキルをサポートするさまざまなIAMロールもプロビジョニングされます。

ビデオスキル自体は、CloudFormationスタックの外部にあるパブリックREST APIを使用して作成されます。

動作のしくみ

AWS Lambdaのソースコードは、S3バケットにあるLambda関数のzipファイルから生成されます。スキルは、公開されているREST APIを使用して作成されます。

実装手順のクイックスタート

参照ビデオスキルの実装プロセスは、以下の手順に分かれています。

次のステップ

実装を開始する前に、用語とコンポーネントを参照して、新しい用語を理解しておいてください。

次に、手順1: 開発者アカウントの設定を構成するに進みます。